COLUMN お花の読み物

2022/1/31

お花を贈る際のマナーとNG行為

花束のギフト

お祝いやお見舞い、プレゼントなどお花を贈るシーンは様々。でも、そんな時に気をつけたいのがお花を贈る際のマナーです。
こんな時はこのお花はNGなど、実はいろいろな決まりがあります。
贈り先に喜んで受け取ってもらうためにも、ぜひ贈る前にチェックしてみてください。

 

 

迷う時は定番のお花を選びましょう

お花を贈る際は、「お花ならなんでも良い」というわけではありません。

例えば、母の日ならカーネーション、父の日なら黄色いバラなど、イベントに応じた定番のお花があるほか、葬儀の際はバラはNGなど選んではダメなパターンもあります。
相手の好みやライフスタイルがよくわからない場合は、イベントに応じた定番のお花を贈ると、マナー違反で失敗してしまう状況は避けられるでしょう。

とは言え、普段あまりお花の贈り物などを行わない場合は、「どんなお花が定番なのかわからない…」を悩んでしまうこともありますよね。
そんな時は、お花屋さんに相談してみるのがオススメ。お花ギフトのことをよく知っているお花屋さんならば、定番はもちろん、相手に合わせた素敵なアレンジも可能ですよ。

 
 
ショーケースに入ったお花

 

お花のギフトにはどんなマナーがある?

ちなみに、お花のギフトを贈る時はどんなマナーがあるのか見てみると…

 

● 良くない花言葉のものは選ばない

お花にはそれぞれ「花言葉」が決められています。プラスの意味ばかりかと思いきや、なかには「失意」などマイナスの言葉を持っているものもあります。見た目がキレイだからと花言葉を考えずに選ぶと、実はマイナスの花言葉を持っていて意味深なギフトになってしまう可能性も。お花を選ぶ前に、花言葉はきちんとチェックしておきたいですね。

 

● お見舞いに鉢植えはNG

鉢植えの植物は根が生えており、根がつく=「寝付く」と連想されるため、病気や怪我が長引くイメージを持たれ、マナー違反となってしまいます。また、病院によっては生花の持ち込みが許可されていない場合も。そのような場合には、造花を選ばなければなりません。鉢植えを避けるのはもちろん、生花が持ち込み可能かどうかは、あらかじめ病院側に確認してくと良いでしょう。

 

● 葬儀のお悔やみ花は白基調で

お悔やみの中でも、特に葬儀当日に飾る花は白基調が基本。赤いものやカラフルなものはマナー違反となるため、選ばないようにしましょう。また、お仏壇にトゲのあるものや赤いものもNGとされています。お悔やみやお仏壇にお供えするお花は、白いお花を基本に選ぶと良さそうです。

 

● 結婚式にはバスケットやリースがオススメ

おめでたい結婚式には「割れ物・壊れ物」は縁起が良くないとされています。そのため、木製のバスケットやそのまま飾ることができるリースにすると良いでしょう。花瓶がないご自宅でも飾りやすいのも喜ばれるポイントのひとつです。

 

と、このようなマナーが知られています。日頃からすべてのマナーを把握するのは大変ですが、“マナーがある”ということだけでもあらかじめ知っておくと、贈る前に再度チェックすることができますよ。

 

 

花屋

大切なのは、相手に喜んでほしいという気持ち

このようにお花のギフトには細かいマナーがあるものの、一番大切なのは、贈る相手に喜んでもらえるものを選ぶということ。
相手が好きなお花が事前にわかるのであれば、好きな花を中心としたアレンジメントを選ぶのも選び方のひとつです。

また、贈る相手が一人暮らしの場合や、忙しくてなかなかお花のメンテナンスができない場合は、毎日の水替えや水やりが必要な生花の切り花や鉢植えはあまり喜ばれないかもしれません。
そんな方には、毎日のお手入れが必要ないドライフラワーやプリザーブドフラワーを贈ると良いでしょう。

お花のギフトと言っても、切り花の花束から鉢植え、リース、ドライフラワー、プリザーブドフラワーと様々な種類があります。
最低限のマナーは守りつつ、相手の好みやライフスタイルを考えながら、喜んでもらえるものを贈るようにしたいですね。