COLUMN お花の読み物

2022/6/22

お盆にお供えするお花は何を選ぶべき?
【2024】おすすめのお花と贈り方のご紹介

蓮の花

お盆の時期になると、毎年お墓参りに行っているという方も多いのではないでしょうか。
でも、意外と知られていないのが、「お盆にどんなお花をお供えすればいいのか」また「お花だけを届ける際には何に気をつければいいのか」という点。お盆にお花を準備するのは初めてではないものの、1年に1回しかなく、誰かがガイドしてくれるわけでもないので、毎年「どうするんだったっけ?」と悩んでしまうこともありますよね。
そこで今回は、お盆のお供え花についてご紹介いたします。
 

 

お盆の由来や歴史について

お盆は大切な風習のひとつですが、そもそもお盆というといつの時期を思い浮かべるでしょうか。
「お盆はいつですか?」と聞くと、ほとんどの人が8月13日〜16日までの期間と答えるでしょう。ところが、もともと関東では7月13日〜16日、関西では8月13日〜16日に行われるという違いがあったようです。
明治時代に旧暦から新暦に変わったことで、今では全国的に8月がお盆と考えられていますが、今でも東京など関東地方では、関西とは異なり7月にお盆を行う地域もあるのだとか。
 
13日には、家族や親族を招いて、ご先祖さまのためのお供え物を準備し、迎え火という、門前や玄関先で先祖の霊を自宅に迎えるための火を焚きます。迎え火には、ご先祖の霊が迷わずに家に帰って来られるようにするための道しるべという意味があります。
都市部などで火を焚くのが難しい場合は、盆提灯を灯して迎えることもあります。
 
迎え火が終わると、ご先祖の霊は家の中でおもてなしを受け、15日または16日の夕方に送り火を焚いて再び霊をあの世へ送り出します。ご先祖を偲ぶ大切な伝統となっています。
 

 

お盆にお花を贈る際の考え方

そんなお盆のお供え物と言えば、故人の好きだったお菓子や夏に旬を迎えるフルーツやお供え花。
日本では古来より「円=縁」を連想させるため、丸い形のものは縁起が良いとされてきました。そのため、スイカなど円形のフルーツはお供え物にぴったりです。
 
そしてお供え花ですが、なぜお花を供えるのかというと、仏教においてお花は線香や盆提灯とともに故人やご先祖の霊を偲び供養するためのものだとされているからです。
また、生まれたままの姿で美しく咲き散っていく姿から、命の儚さを象徴するものでもあるようです。
盆入り前日までにはお仏壇やお墓を綺麗に掃除して、供物や供花を準備した上で、ご先祖様を自宅にお迎えできるようにしておきましょう。
 
しかし、お盆にお花をお供えする際は気をつけたいポイントがいくつかあります。
うっかりマナー違反のお花を届けてしまわないよう、事前にきちんと確認して選ぶようにしましょう。
 

 
お供えの花

お供えのお花の選び方や選ぶ際のマナー

お供え花やお悔やみのお花は地域やご家庭によって多少違いはあるものの、基本的に

● トゲのあるお花

● ツルの長いお花

● 香りの強いお花

● 人が食べるお花

● 毒のあるお花

● 名前の縁起が良くない花

以上のような種類のお花はお供え用には避けた方が良いと言われています。
 
最近では、細かいことは気にせず、故人が好きだった花を飾るという考えもあるようですが、よほどこだわりがない限りはバラやアザミなどの花は避けた方が無難で安心です。
また、暗い印象を持たれてしまう黒い花なども避けましょう。別名で死人花(シビトバナ)と呼ばれる彼岸花なども、ご遺族からしたら良い気持ちはしないでしょうから、選ばない方が良いでしょう。
店舗での表示がなく名前がわからない花はお供え花用としては選ばない方が良いですね。
 
お墓にお供えする場合には、左右にお供えするので2束で1対の花束を用意するのが一般的です。
また、お供え花は仏様にお供えするものという考えから、造花は避け、生花をお供えするのが基本。とは言え、最近では造花のお供え花や、そのまま飾れるプリザーブドフラワーなどもあります。
なかには、屋外のお墓に備える場合は、長持ちさせるために敢えて造花にする、という考え方も。
お供え先の状況などに応じて、どのような花が良いか選ぶと良いでしょう。
 

 
菊の花

お供えのお花としておすすめのお花の種類特集

日本でのお供え・お悔やみのお花の定番といえば「菊」。
菊は古来より邪気を払う花と言われており、仏花として用いられることが多いお花で、淡い色合いも相まって彩りを添えてくれます。ご仏前を飾るお花としてふさわしいものだと言えるでしょう。
繊細な美しい立ち姿、暑い時季でも長く日持ちがする点も、お供え花として選ばれる理由のひとつ。
日本由来の和菊の他に、西洋菊のピンポンマムやマーガレット、ダリア等もお供え花に選ばれることがあります。
 
また、お供え花には白を選ぶのが一般的で、白は故人への敬意や尊厳を示すのにふさわしい色とされています。また、白は多くの文化で喪に際して用いられる色でもあります。
亡くなってから日が浅い場合や四十九日を終えた後の初盆・新盆にはお供え花の色は白が良いと言われていますが、2年目以降などは、白・グリーンだけでまとめたものではなくても淡い色合いであれば、赤・黄・紫・ピンクなどの色を組み合わせたりと明るい色が入ったものを贈っても良いかもしれませんね。
 
他には、ユリもお供え花として定番のひとつです。白いユリは気品があり、寂しい雰囲気のお仏壇を飾るのにピッタリ。ユリもキクと同じく日持ちがするのと、花粉や花弁が飛び散らないのがお供え花として人気があり、選ばれる理由でしょう。
 
他には、法事や法要、お祝いからお悔やみまで幅広く贈ることができる胡蝶蘭やリンドウを選ぶ方も多いようです。
 
また、日本ではあまりなじみがありませんが、海外では、母の日に贈るお花というイメージが強いカーネーションやトルコキキョウがお供え花として定番なのだそう。
日本人の感覚としては少しビックリしてしまいますが、相手が海外出身の方や海外在住が長い方の場合は、そちらのマナーに合わせてお届けするのも大切な故人を思いやり、想いを込める心遣いのひとつと言えるかもしれません。
 
ここまで、おすすめのお供え花をご紹介させていただきましたが、その他にもお供え花として選ばれるお花はたくさんあります。
お供え花ではなくても、故人が好きだったお花を飾ったり、アレンジメントに組み合わせたりすることで、故人への感謝や想いを込めることができるかもしれませんね。
 

 
ホオズキ

BISUIが提供できるサービスの紹介

BISUIでは、お供え花はもちろん、お客様のご要望に合わせたアレンジメントやプリザーブドフラワーなどをご用意しております。
定番のお供え花のご提案はもちろん、故人が好きだったお花のアレンジメント、スタンド花など、様々なスタイルのお花をお届けすることもできます。
 
最近は、お盆に飾るお花のスタイルも様々です。
花の色や飾り方・自宅での飾りやすさ、水やりなどのお花のお手入れのことなどでどんなスタイルが良いのか悩まれている方、何かとマナーが不安なお供え花についても、お気軽にご相談・ご質問ください。
 
また、会員登録していただくことで、オンラインショップからご注文いただけます。
オンラインショップでは定番のアレンジメントや季節の花束など様々な商品を取り扱っていますので、詳細についてはぜひ一度ページをご確認くださいね。
 
BISUIはお花のある生活をもっと身近にするために活動しているお花屋さんです。
どんなお花を用意すれば良いかご相談にのったり、メッセージカードを付けたり、ご希望の場所までお届けしたりと柔軟に対応しております。
 
お供え花はもちろん、ペットのお供えや、お見舞いの花束、父の日や誕生日などのお祝いイベント、ブーケなどのブライダル、出産・結婚祝いのギフトフラワー、暮らしを彩る観葉植物まで、お花のメンテナンスの方法など、お花に関することならなんでもお気軽にご相談ください。